お知らせ

▼植物栽培ブログはじめました
さいばいにっき

アーカイブ

最近のエントリー

最近のコメント

« 2022年01月13日 | メイン | 2022年01月25日 »

2022年01月17日 アーカイブ

2022年01月17日

ドクターマーチンMellows続き

左足のへこみですが、豚毛ブラシを無理矢理差し込んで外側へと押してやったりしてるうちにある程度は戻りました。
ただ芯材にクセがついちゃってるのは如何ともし難い。

サイズに関して。
捨て寸がないのでジャストフィットと思ってたのですが、踵に隙間が少しありました。
要するにつま先がスニーカーのように広いので足が前にずれちゃってる感じ。
革の硬さと相まって時々踵が脱げちゃう。
紐をしっかりしめれば対処可能と思うけど脱着がめんどくさ。
長年使ってる安物の革靴はチャックがついてて紐を解かず脱ぎ履きできてすごい楽な分、
どうしてもそれと比較してしまって不満が溜まります。
世の中の靴全てサイドファスナーになれば良い!

色に関してですが、個人的には古い革靴には古い革靴なりの味があると思っているので
補色やら過剰な艶出しやらはせず、黒いシミみたいなのも消さず(というか消えない)そのままエイジングを楽しみます。
特に今回のドクターマーチンみたいな靴を新品ビジネスシューズみたいに均一のブラウン&テカテカにしたあげく
鏡面磨きやらアンティーク仕上げなんぞにしてしまったら合わないを通り越して悪趣味なジョークになっちゃう。

新たな問題。思ってた以上にシワが深い&位置が気に入らない。
まあこれは中古の革靴なら当たり前っちゃ当たり前。
とはいえ放置しておくと噛まれたり靴ずれしたりひび割れたりが心配です。
試しに「革の達人」を塗ってみたのですがあまり内部まで浸透してる様子はありませんでした。
という訳でこの危機的状況を乗り越えるべく新たなアイテムを購入しました。

ミンクオイル!


デリケートクリーム!


まずミンクオイルですが、革を柔らかくする効果があるらしいので購入。
いくつかある中で単純に値段が安かったのと抗菌剤が配合されてるらしいのでこれを選びました。
韓国製と書いてありますが私のには箱にMade in Chinaと書いてありました。日本製でないのは間違いない。
素直にコロンブスのにしておけば良かったかな?

次にデリケートクリーム。とにかく乾燥してる革に水分を送り込みたい。
ラノリンとやらの保湿効果にも期待したい。
デリクリといったらやはりM.Mowbray。あと値段が一番安い。

革靴メンテナンスはとにかく安く済ませてきたのにまさかこの2つを購入する時が来るとは。
どっちも不要と思っていたのですけどねえ。
特にデリケートクリームなんて成分の大半が水。水を買って塗るようなもの。
水拭きでいいじゃんプロならともかく素人が使う物じゃないっつのファーwwwなんてあざ笑っていたというのに(誇張)


まずはステインリムーバーで表面をキレイキレイします。

布に付けてすっすっと撫でていく。ゴシゴシはしない。
そこまで神経質にならず、全体の艶が消えたらそれでおk。

次にデリケートクリームを塗布。アッパーの外側はもちろん内側にもちょっと塗り塗り。
特にシワやつま先の硬い部分にはしっかり塗り込んでやりました。
革が乾燥してるからか浸透力が高いのかすぐに吸収され表面が乾いたのですぐに次の工程へ。

今度はミンクオイル。
ミンクオイルというと普通の革靴に使うなだの型くずれしただのカビただの失敗談をよく聞く危険アイテムなので
慎重に表面を指で一撫でして、薄く素早く満遍なく塗り拡げていきます。
これ以上広がらないなとなったら再び指に付けて広げていく。
無精していきなりべっとり付けてしまうと取り返しがつかなくなるかもしれません。

今回は油分も水分も十分供給されたハズなので乳化性クリームは使いません。
1日置いたら最後に布でしっかり乾拭きして終わり。
Dr.Martens Mellows
どや。
乳化性クリームと比べるとツヤが柔らかでしっとり感は増してます。
元々の靴のコンセプトに沿った仕上がりと言えるかも。
ちなみに黒いシミとか色ムラみたいなのは最初からです。
こういう汚れや傷を見て前所有者はどういう人だったのかなーなどと思いを馳せるのもまた一興。
嫌なら新品を買おうねって話。(へこみは想定外でしたが…)
革の固さについてはミンクオイルを慎重に塗ったためか若干柔らかくなったのかな?程度に収まりました。
少し履いたらもう一度このやり方でお手入れしてみようっと。

しかしやはり普通の革靴の普段のお手入れは時々の乳化性クリームだけで十分だと思います。
カサカサの中古靴を買ってお手入れするのが趣味とか
特殊な革を使った靴だとかでない限り必要性を感じないというか
もちろんご自身の靴をどう手入れしようがその人の勝手ですけど
毎日ブラッシングして頻繁に色んな種類の高級クリーム使ってお手入れして
すごい手間かけてるって記事を読んで「うわ革靴ってめんどくさ」って思っちゃう人が出てくるのがもったいないなと。
5000円の安物革靴でもブラッシングしなくてもシューツリー使わなくても半年に一回のお手入れでも
10年くらいは割と普通に履けます(実体験)。
見た目はボロいけど自分にはすごいフィット感で履きやすい。革靴なんて案外そんなもんです。